遊休マーケット コラム
AIアセットリカバリー特集

なぜ日本企業に「資産管理担当者」がいないのか-総務・調達・経理に分散する見えない業務

公開日: 2026-08-27 監修: PAX TOPOLOGY株式会社 事業開発部 想定読了時間: 約6分

「うちの会社に、遊休資産の担当者はいますか?」と聞かれて、即答できる企業は多くありません。それは担当者の能力の問題ではなく、業務そのものが複数の部門にまたがって分散しているためだと私たちは考えています。

業務が分散する構造

遊休資産に関わる業務を分解すると、実際には複数の部門にまたがっていることが分かります。

部門関わる業務
総務什器・備品の管理、オフィスレイアウトの把握
調達新規購買の申請・発注
経理固定資産の台帳管理、減価償却
施設管理拠点・フロアごとの設備管理

それぞれの部門は自部門の業務範囲内で資産を管理していますが、「拠点をまたいで資産を再配分する」「廃棄前に社内で再利用先を探す」といった横断的な機能は、どの部門の正式な業務にも位置づけられていないことが多くあります。

誰の目標にもなっていないという問題

私たちは、この状態の本質的な問題は「技術がないこと」ではなく「目標として設定されていないこと」にあると考えています。総務担当者にとって、遊休資産の再活用は本来業務の"ついで"の作業になりがちで、評価指標にもなりにくいものです。結果として、緊急度の高い日常業務が優先され、遊休資産の可視化は後回しにされやすくなります。

結果として起きること

典型的に起きるパターン
A拠点で使われずに眠っている什器と、まったく同じものをB拠点が新品で購入する。どちらの拠点も悪いわけではなく、単に「どこに何があるか」を横断的に把握する仕組みがないために起きる、構造的な問題です。

専任担当者がいなくても、資産は可視化できます

遊休マーケットは、既存の総務・調達業務に負荷をかけずに資産の状況を把握する仕組みです。

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まとめ

遊休資産の管理が進まない理由は、担当者の能力ではなく、業務が複数部門に分散し、横断的な機能として誰の目標にもなっていないという組織構造にあると私たちは考えています。この構造を前提に、どう仕組み化するかが次の課題になります。

本記事の分析は当社の見解に基づくものであり、すべての企業に当てはまることを保証するものではありません。
PAX TOPOLOGY株式会社 事業開発部
遊休マーケット(uq-market)運営元。企業の遊休資産循環を支援するB2Bサーキュラーエコノミープラットフォームを提供。

特集:AIアセットリカバリー(全5回)

  1. アセットリカバリーとは
  2. なぜ日本企業に資産管理担当者がいないのか(この記事)
  3. 「採用」ではなく「AIに任せる」という選択肢
  4. 「社内充足率」という新しい指標
  5. AI資産循環担当という考え方