アセットリカバリーとは
アセットリカバリー(Asset Recovery)とは、使われなくなった、あるいは使われる見込みが低い資産(設備・機材・IT機器・什器など)を発見し、売却・再利用・リサイクルといった形でその価値を回収する活動を指します。企業の文脈では特に、IT機器の資産処分(ITAD:IT Asset Disposition)の領域でよく使われる概念です[1]。
欧米企業における位置づけ
米国の求人サイトでは、「Asset Recovery Manager」という職種名で、企業や自治体からの求人が実際に掲載されています[3]。IBMもIT資産の再活用・処分に関する解説記事の中で、この領域を専門的なプロセスとして紹介しています[1]。特にIT資産処分、金融・エネルギーなど資産集約型の業界で、独立した職務として確立している傾向がうかがえます。
ただし、これはすべての業種・すべての企業に一律に存在する役職というわけではなく、資産量が多い一部の業界を中心に確立している職種と捉えるのが実態に近いと考えられます。
日本企業にこの機能がない理由
私たちは、日本企業でこの機能が根付いていない理由は、技術的な難しさよりも組織構造にあると考えています。遊休資産の発見・再活用に関わる業務は、総務・調達・経理・施設管理といった複数の部門に分散しており、明確に「誰かの目標」になっていないケースが多く見られます。その結果、ある拠点で使われずに眠っている什器と同じものを、別の拠点が新品で購入してしまうといった状況が起こりやすくなります。
「担当者不在」を前提に、資産の可視化から
遊休マーケットは、専任担当者を置かなくても資産の発見・可視化を進められる仕組みです。
まとめ
アセットリカバリーは、欧米では特にIT資産処分や資産集約型の業界を中心に確立してきた機能です。日本企業にこの機能が根付いていないのは、業務が複数部門に分散し、誰の目標にもなっていないという組織構造上の理由が大きいと考えられます。