イベント頼みの資産再活用という課題
多くの企業では、資産の再活用が意識されるのは、移転・統廃合・リプレイスといった特定のイベントが発生したタイミングに限られています。日常の購買業務の中で「これは社内に同じものがないか」を確認する習慣がなければ、気づかないまま同じものを買い足してしまうのは自然な流れです。
「調達の前に、社内在庫を出す」仕組み
私たちが目指しているのは、資産の再活用を特定のイベント時だけのものではなく、日常の購買業務に組み込むことです。具体的には、新規の購買申請が上がったタイミングで、社内に眠っている遊休資産を照合し、「その備品は◯◯拠点にあります」という形で情報を差し込む仕組みを構想しています。
Point
特別な取り組みとして年に一度棚卸しをするのではなく、日々の購買申請のワークフローの中に「社内在庫の確認」という一手間を組み込むことがポイントです。
社内充足率という指標
この仕組みの効果を測るために、私たちは「社内充足率」という指標を提案しています。
社内充足率(当社提案の指標)
社内充足率 = 社内在庫で代替できた件数 ÷ 新規購買申請件数
この指標は、当社が提案している独自の考え方であり、確立された会計・業界標準の指標ではありません。ただし、「新規調達のうち、どれだけを社内資産の再配分でまかなえたか」を可視化することで、資産循環の取り組みを具体的な数値として経営層に説明しやすくなると考えています。
購買の前に、社内在庫を確認する仕組みづくりを
遊休マーケットは、社内の遊休資産を可視化し、購買業務との連携を見据えたプラットフォームです。
まとめ
資産の再活用を移転や統廃合といったイベント頼みにせず、日常の購買業務に組み込むことが、遊休資産を減らす鍵になります。「社内充足率」はその取り組みを可視化するために私たちが提案している指標であり、今後、共創パートナーとともに実運用を通じて磨いていきたいと考えています。