遊休マーケット コラム
Scope3・脱炭素経営

Scope3排出量とは?15のカテゴリと算定の基本をやさしく解説【保存版】

公開日: 2026-08-28監修: PAX TOPOLOGY株式会社 事業開発部想定読了時間: 約9分

脱炭素経営やサプライチェーン開示への対応を進める中で、必ず出てくる「Scope3」という言葉。その定義と、算定の基礎となる15のカテゴリを一覧で整理します。

Scope1・2・3の違い

温室効果ガス(GHG)排出量は、国際的な算定・報告の枠組みであるGHGプロトコルに基づき、次の3つに区分されます[1]

Scope3は自社の直接的な活動ではないため算定の難易度が高い一方、多くの企業にとって排出量全体の大部分を占めるとされ、脱炭素経営における重要な対応領域と位置づけられています[1]

Scope3を構成する15のカテゴリ

環境省・経済産業省が公表する「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」では、Scope3を上流8カテゴリ・下流7カテゴリの計15カテゴリに分類しています[1]

No.カテゴリ名区分
1購入した製品・サービス上流
2資本財上流
3Scope1・2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動上流
4輸送、配送(上流)上流
5事業から出る廃棄物上流
6出張上流
7雇用者の通勤上流
8リース資産(上流)上流
9輸送、配送(下流)下流
10販売した製品の加工下流
11販売した製品の使用下流
12販売した製品の廃棄下流
13リース資産(下流)下流
14フランチャイズ下流
15投資下流

遊休資産と関わりの深いカテゴリ

実務での着眼点
企業内・企業間の遊休資産再利用は、特にカテゴリ1(購入した製品・サービス)カテゴリ5(事業から出る廃棄物)に直接影響します。新規購買を減らせばカテゴリ1の排出量が、廃棄量を減らせばカテゴリ5の排出量が、それぞれ抑制される可能性があります。不動産を賃貸・運用する企業ではカテゴリ13(リース資産・下流)も関連する場合があります。

Scope3は15カテゴリすべてを一度に精緻化する必要はなく、自社の事業構造上、排出量が大きいカテゴリや、削減余地の大きいカテゴリから優先的に着手するのが現実的なアプローチです。

資産の再利用で、Scope3削減の一歩を

遊休マーケットは、社内外の資産循環を通じてカテゴリ1・5の排出抑制を支援します。

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まとめ

Scope3はサプライチェーン全体にわたる15のカテゴリで構成される間接排出量です。全カテゴリを一律に扱うのではなく、自社の事業実態に照らして優先順位をつけ、算定と削減に取り組むことが実務上の現実的な進め方です。

本記事は2026年8月時点の公開情報に基づく一般的な解説です。カテゴリ区分の詳細な算定方法は環境省・経済産業省が公表する原本のガイドラインをご確認ください。

参考情報源

  1. [1] 環境省「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」
PAX TOPOLOGY株式会社 事業開発部
遊休マーケット(uq-market)運営元。企業の遊休資産循環を支援するB2Bサーキュラーエコノミープラットフォームを提供。