遊休マーケット コラム
不動産デベロッパー・ビルオーナー向け

GRESBと資産循環-不動産デベロッパー・ビルオーナーが押さえておきたい視点

公開日: 2026-08-27 監修: PAX TOPOLOGY株式会社 事業開発部 想定読了時間: 約7分

保有・運用する物件のESG評価向上に取り組むデベロッパー・ビルオーナーにとって、「GRESB」は避けて通れないベンチマークになっています。本記事では、GRESBの基本的な仕組みと、テナント資産の循環・廃棄物データがどう関わりうるかを整理します。

GRESBとは

GRESBは、不動産・インフラセクターに特化したESG評価ベンチマークです。2009年に欧州の主要年金基金が中心となって創設されたとされ、現在では世界の投資家1,500以上が投資判断の材料として利用していると紹介されています[1]。日本国内でもJ-REITの参加率が実質ほぼ100%に達しているとされ、上場・非上場を問わず多くの不動産会社・ファンドが参加を進めているとされています[1]

評価の仕組み

GRESBの評価は、大きく「マネジメント」と「パフォーマンス」の2つの軸で構成されるとされています[1]。既存物件を対象とする評価(スタンディング・エステート・ベンチマーク)では、パフォーマンス項目がスコアの多くを占めるとされ、その中には次のような項目が含まれるとされています[1]

パフォーマンス評価の主な項目(紹介記事による)
  • エネルギー消費量
  • 温室効果ガス排出量
  • 水消費量
  • 廃棄物排出量とリサイクル率

マネジメントとパフォーマンスの両面で一定水準以上のスコアを獲得すると「グリーンスター」が付与される仕組みがあるとされています[1]。なお、GRESBの正式な評価項目・配点・最新の枠組みは年度によって改定されるため、対応にあたっては公式の評価マニュアルをご確認ください。

廃棄物・資産循環データとの関係

紹介記事では、GRESB対応で重要になるポイントとして「テナントごとの廃棄物集計」が挙げられています[1]。多くのビルでは、共用部やテナント区画から出る廃棄物・什器の状況を一元的に把握することが難しく、この集計自体がハードルになりやすいという課題があります。

テナント区画の什器・備品を廃棄せず社内外で再利用する取り組みは、廃棄物排出量の抑制やリサイクル率の向上という観点で、パフォーマンス評価に関わる基礎データの整備につながる可能性があります。ただし、GRESBのスコアへの具体的な反映のされ方は評価年度・物件の状況によって異なるため、自社の評価担当者・コンサルタントとあわせてご確認いただくことをおすすめします。

押さえておきたい視点

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まとめ

GRESBは不動産・インフラ特化のESG評価として国内でも参加が広がっており、廃棄物・リサイクル率などのパフォーマンス項目への対応が求められます。テナント資産の可視化・再利用は、こうした評価対応の基礎データ整備という側面からも意味を持ちうる取り組みです。

本記事は2026年8月時点の公開情報・紹介記事に基づく一般的な解説です。GRESBの正式な評価基準・配点は年度により改定されるため、対応の詳細は公式の評価マニュアルおよび専門コンサルタントにご確認ください。

参考情報源

  1. [1] 株式会社イーコス「GRESBとは?不動産ESG評価の仕組みと参加のメリットを徹底解説」
PAX TOPOLOGY株式会社 事業開発部
遊休マーケット(uq-market)運営元。企業の遊休資産循環を支援するB2Bサーキュラーエコノミープラットフォームを提供。