GRESBとは
GRESBは、不動産・インフラセクターに特化したESG評価ベンチマークです。2009年に欧州の主要年金基金が中心となって創設されたとされ、現在では世界の投資家1,500以上が投資判断の材料として利用していると紹介されています[1]。日本国内でもJ-REITの参加率が実質ほぼ100%に達しているとされ、上場・非上場を問わず多くの不動産会社・ファンドが参加を進めているとされています[1]。
評価の仕組み
GRESBの評価は、大きく「マネジメント」と「パフォーマンス」の2つの軸で構成されるとされています[1]。既存物件を対象とする評価(スタンディング・エステート・ベンチマーク)では、パフォーマンス項目がスコアの多くを占めるとされ、その中には次のような項目が含まれるとされています[1]。
- エネルギー消費量
- 温室効果ガス排出量
- 水消費量
- 廃棄物排出量とリサイクル率
マネジメントとパフォーマンスの両面で一定水準以上のスコアを獲得すると「グリーンスター」が付与される仕組みがあるとされています[1]。なお、GRESBの正式な評価項目・配点・最新の枠組みは年度によって改定されるため、対応にあたっては公式の評価マニュアルをご確認ください。
廃棄物・資産循環データとの関係
紹介記事では、GRESB対応で重要になるポイントとして「テナントごとの廃棄物集計」が挙げられています[1]。多くのビルでは、共用部やテナント区画から出る廃棄物・什器の状況を一元的に把握することが難しく、この集計自体がハードルになりやすいという課題があります。
テナント区画の什器・備品を廃棄せず社内外で再利用する取り組みは、廃棄物排出量の抑制やリサイクル率の向上という観点で、パフォーマンス評価に関わる基礎データの整備につながる可能性があります。ただし、GRESBのスコアへの具体的な反映のされ方は評価年度・物件の状況によって異なるため、自社の評価担当者・コンサルタントとあわせてご確認いただくことをおすすめします。
押さえておきたい視点
- テナント・共用部の資産(什器・備品・機材)の状況を、拠点・物件をまたいで可視化できているか
- 廃棄物排出量・リサイクル率を裏付けるデータを、集計しやすい形で記録できているか
- 資産の再利用実績が、投資家・入居テナントへの説明材料として活用できる形になっているか
物件全体の資産・廃棄物データ、可視化から始めませんか
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まとめ
GRESBは不動産・インフラ特化のESG評価として国内でも参加が広がっており、廃棄物・リサイクル率などのパフォーマンス項目への対応が求められます。テナント資産の可視化・再利用は、こうした評価対応の基礎データ整備という側面からも意味を持ちうる取り組みです。