見えにくい「保有コスト」
使われていない什器や設備は、多くの場合「資産管理台帳の上にあるだけ」の存在として扱われ、実際にどれだけのコストを生んでいるかが意識されにくいものです。しかし、倉庫や空きスペースを占有し続けている限り、それらは目に見えない形でコストを発生させ続けています。
コストの構成要素
遊休資産の保有・廃棄に関わるコストは、大きく次のような要素に分解できます。
| コストの種類 | 内容 |
|---|---|
| 保管スペースコスト | 倉庫・空きオフィスの賃料、または本来他用途に使えたはずのスペースの機会費用 |
| 管理人件費 | 台帳管理、棚卸し、問い合わせ対応にかかる担当者の稼働時間 |
| 廃棄処分費用 | 産業廃棄物処理業者への委託費用、収集運搬費 |
| 原状回復コスト | オフィス・店舗の移転や閉鎖に伴う什器撤去・原状回復にかかる費用 |
| 機会損失 | 他拠点で新規購入していれば不要だった支出(重複購買) |
自社で概算する考え方
概算の進め方
正確な金額を出すことよりも、まず「どの費目に、どれくらいの規模でコストが発生していそうか」の当たりをつけることが重要です。倉庫の賃料単価×占有面積、廃棄業者への年間支払額、拠点間での重複購買が疑われる品目の金額などを洗い出すところから始めると、全体像がつかみやすくなります。
注意
本記事では、具体的な削減額や係数を提示していません。保有コストは業種・拠点数・資産の種類によって大きく異なるため、自社の実態に基づいて算出することをおすすめします。
自社の遊休資産、まず可視化してみませんか
遊休マーケットは、社内に眠る資産を洗い出し、保有コストの見える化を支援します。
まとめ
遊休資産は「使っていない」だけでなく、保管スペース・人件費・廃棄費用・機会損失といった複数のコストを生み続けています。まずは自社の費目を洗い出し、規模感を把握することが、削減に向けた第一歩になります。